2019年05月17日

令和の時代についてなんとなく

5月も今日で17日目になった。
令和に元号が切り替わる前から平成を総括するネット記事や書籍をまあまあたくさん目にした。
おおよその印象でいうと、世の中の平成という時代に対する印象は、日本が下り坂を下った30年というものだと思う。

平成が下り坂の時代だったとして、それはもちろん天皇陛下の責任ではなく、それは誰の責任というよりは、日本という国のたどるべき運命だったようにも思われる。
いや、わたしは個人的には運命論でものごとを語らない、というのを基本スタンスにしていたのだった。
もういちど100年前あたりから歴史をやり直したら、ひょっとしたら日本はまた全然別の道を歩んだのかもしれない。

しかしまた思うのであるが、何回やり直しても、日本国民がいくらあがいても、日本のたどる道はおおよそ同じようなものになっていたような気もしないでもないのである。

今海を隔てた隣国の中国は、世界一の経済大国へ向かって成長を続けている。
もう10年くらい前から、中国の経済が崩壊する日は近いというのを盛んに言う向きもあったけれど、今のところその気配はない。
いくらかバブルの調整みたいなことはあるかもしれないが、おそらく中国経済は大崩壊はすることなく今後10年以内にアメリカを抜いて、一人あたりの富の量はともかくも、少なくともGDPでは世界一になる。
さらに10年くらいでアメリカの倍くらいの経済規模になる。

インドもそれに続き、中国が世界一になる頃に日本のGDPを超えると予想されている。
あと10年すると、少なくとも経済の観点からは地球の中心はアジアになる。
その時に日本はどうなっているか気になる。

そんな中で欧米諸国のこれからの価値観は、経済の総量から一人あたりの豊かさにますますシフトしていくのだろう。
現在のところヨーロッパは移民問題や経済格差問題で混迷しているが、この問題を解決することがヨーロッパの至上命題になる。
個人的なぼんやりとした感じに過ぎないが、ヨーロッパは時間をかけてこの問題をなんとか解決するのではないだろうか。

アメリカは「唯一の超大国」の座から降りて、欧中露印などと釣り合いを保ちながら世界秩序を維持する体制に切り替えざるを得ない。

それで日本である。
今まではアメリカの庇護の下でやってきたけれど、たぶんこれから中国の影響が強くなる。
というか、もうすでに貿易量では中国の影響がアメリカより大きい。
文化や政治面でどこまで中国の影響が強くなるのかよく分からないが、今よりはずっと強くなるのは間違いない。
というかもうすでに日本の観光地は中国人で溢れている。
観光みたいな「ライトな人的交流」が何年も続いたら、やっぱり影響は強くならざるを得ない。

ということで、令和時代の日本は経済的存在感は平成よりさらに小さくなり、文化政治的にもアメリカから中国寄りに寄っていくのだと想像する。

20年以上前にシンガポールに旅行した時、ガイドの若いシンガポール人が「俺達も日本のように豊かになる」と言っていて、それはもう10年くらい前に現実化して今では逆に1.5倍くらい差をつけられている。

あの時のシンガポール人のガイドを思い出すと、まあその分、令和の時代に生まれた若い人たちは「やりがい」があることになっていいのかもしれない、などと思った。
posted by ヤス at 08:47| Comment(2) | 徒然なるままに