2019年05月16日

テンションの上がる買い物

朝からなんか胃の調子がわるい。
コーヒーの飲み過ぎかもしれないなあとか、ちょっともやもやしていたらクロネコヤマトの宅急便から荷物が届いた。
荷物とはいっても、A4サイズくらいの緩衝材入りの封筒に入ったやや小さめのサイズ。
Amazonで注文したオートバイ用のグローブ、手袋である。

数日前にバイク用品屋の「バイクワールド」に寄ったのだが、そこでは何も買わず、いつものウィンドウショッピングをした。
でもひとつだけ気になるものがあって、それは夏用のバイクグローブだった。

オートバイに乗るときはグローブをはめる。
わたし的には、革のグローブが装着感やら操作感が感触よくてお好みなのだが、これからの季節、灼熱の太陽にあぶられると、革のグローブだと手がものすごく熱くなる。
だから夏の間は夏用のメッシュ布を使ったやつをはめる。

グローブというのは消耗品なのである。
革グローブだと比較的長持ちするのかもしれないが、布と合皮とナイロン繊維の複合技で作られたグローブは摩耗や加水分解でみるみる消耗していく。
だから2シーズンくらいで買い換えないといけない。

今使っている夏用グローブは3000円くらいの安物で、まあ消耗品だからそんなものだろうと思っていたのだが、3シーズン目に突入するに及んで、指先の合皮がほとんど剥がれて下地の布が露出しており、実用には差し支えないのだがちょっと貧乏くさくなってきた。
だから新しい夏用グローグが欲しいと思って「バイクワールド」に寄った。

そうしたら、黒地に青いメッシュ布がアクセントで入って、指先は本皮のグレーのパンチングレザーになっているグローブが視界に飛び込んで、なんだか妙にかっちょいい。
さらにゲンコツで人を殴る時に相手のほっぺたにめり込む関節の尖っている部分、あそこにプラスティック製のエアインテークが装備されている。
また指の付け根にも小さめのインテークが付いていて、それらのインテークの穴から今にもミサイルが飛び出しそうな「ロボット感」がたまらないと思った。

「こりゃあ、ほしいな」

と思った。
しかし少々お高い。

結局そこでは買わぬまま、しかしその日の晩の草木も眠る丑三つ時になってAmazonのサイトを夢遊病患者のようにクリックしたらしい。

人が、ある商品を見てたまらなく「欲しい」と思うことがあるのはなぜなんだろう、と思った。
オートバイの夏用グローブの機能のことだけで言えば、安物でも何でも価格差ほどの違いはない。
その商品の見た目、雰囲気、ブランドストーリー、ミサイルが飛び出てくる感じなどにぐっとやられて欲しくなるのは考えてみると不思議だ。

それで宅急便が届いて実物を手にはめた感じだが、なるほどこれは3000円のグローブをはめるよりはかなりテンションが上った。
室内で用もないのにグローブをはめたまま、しくしくと痛む胃のあたりをさすったりした。
それで胃の痛みに変化はなかったが、テンションが上ったのでまあよい。

何か商品をつくるのであれば、こんな感じで多くの人のテンションが上がるものを作らないといけないなと思った。
もうあとひとつふたつテンションの上がるものを買ったら、胃の痛みもあるいは治まるかもしれない、などと思ったりもした。

posted by ヤス at 13:30| Comment(2) | 徒然なるままに