2017年08月13日

ヤマト運輸の将来について

この間、糸井重里が主宰する「ほぼ日刊イトイ新聞」からメールが来ていた。
わたしは過去に数回「ほぼ日」の通販サイトで買い物をしたことがあり、その時に情報を登録したので今回メールが届いたのだと思う。
それでメールの内容は、配達業者がこれまでのクロネコヤマトから日通のペリカン便に変わりますよ、というものだった。

ここからは推測だがクロネコヤマトは今、取引先の大幅な見直しを進めているのであろう。
おそらく、企業の大口先を整理して個人客などの小口先に絞り込む方向にシフトしているのではないか。

それでちょっと前にクロネコヤマトを作り上げた故・小倉昌男氏の「経営学」を読んだのを思い出した。

同著によると石油ショック後の1970年代に父親が創業した大和運輸の社長に就任した小倉昌男氏は、従来の企業顧客からの受託で荷物を運送していたのを個人客の小口荷物中心の営業に全面スイッチするという、当時の感覚としては恐ろしくクレージーな新規事業に打って出て現在のクロネコヤマトの礎を築いた。

その時に有名な話で大口顧客である百貨店の三越、当時はあの社長解任されて「なぜだ!」と叫んだ岡田茂氏がまだ社長だったが、その岡田氏に取引停止を通告したりしている。
また直接の競合先であった郵便局と喧嘩をしたりしたのも当時話題になった。
古い話なのでオジさんでないと知らないかもしれないが。

とにかく、クロネコヤマトのヤマト運輸は大口荷物から小口荷物にシフトして今日がある、という歴史的経緯を考えると、アマゾンやその他の通販サイトの大口需要がどんどん増えるのは事業のベクトルが真反対である。
だからヤマトとしては脱アマゾン、脱大口企業顧客は不可避の流れだったのであると思う。


しかし通信販売業態は今後も急速な拡大が見込まれている。
統計の取り方によって少し差があるが、概ね現在の通販業界の規模はざっと10兆円くらいである。
全小売業の合計が120兆円くらいであり、通販比率は今1割弱くらいだがこれが2〜3割になるくらいまでは年率7〜8%くらいで伸び続けるらしい。
そうなると現状の宅配便業界の輸送キャパシティは、数年後にはパンクするのではないかと想像される。

たぶん従来型の方式でドライバーを増やして対応することは不可能なので、宅配ロッカーや今のコンビニみたいな荷物の預かり受託をする提携先を増やすとか、今後の拡大分は新しい方法で対応するしかない。

10年くらいしたら、自動運転やドローン関係の技術と法制度が整備されて宅配ロボットが街を飛び回るようになっているのかもしれない。
そうなった未来に、果たしてヤマト運輸はどういう業態に変化しているのだろうか、と思ったりした。
posted by ヤス at 11:40| Comment(0) | 徒然なるままに