2017年05月25日

猫動画の流れ

この2〜3日、YouTubeで猫動画をよく観る。
猫動画のついでに犬動画も観る。
以前にも少しはまった時期があったので、今回は自分的に第何次かの猫ブームである。

しかし猫動画を観ていると、時期ごとに多少傾向の違いがあることに気づく。
以前に猫動画業界を席巻したジャンルとして「猫鍋」があった。
土鍋をさりげなく机の上に置いておくと、猫が勝手に鍋に入り込んで、鍋の円形に沿って丸くなるというアレである。

しかし今回猫動画をいくつか観ていて、YouTubeが「お勧め」してくるのに猫鍋動画はひとつもなかった。
この業界も、トレンドの流れは早く激しいものらしい。

逆に少し目についたのに赤ん坊を守る猫シリーズみたいのがあって、人間のお母さんが人間の赤ん坊に触ろうとすると、猫がお母さんと赤ん坊の間に割って入ってお母さんの「暴力」を阻止するというものだ。
これには犬版もあって、また赤ん坊についても生後数ヶ月の本当の赤ん坊以外にも3〜4歳くらいの大きくなった子供版もある。

そこでは3〜4歳の子供に対してお母さんが素手またはスリッパで叩く素ぶりを見せる。
もちろんお母さんは本気ではなく動画用のやらせである。

お母さん(もちろん人間の)が子供をスリッパで叩こうとするジェスチャーを見せると、それに気づいた猫(または犬)がお母さんのスリッパを持った手に飛びついてこれを阻止しようとするのである。

こういう動画は、いちばん最初は世界のどこかで本気で子供を叩こうとしているお母さんがいて、それに飼い猫が反応して阻止された、という事件が偶然に発生し、その一件で猫が子供を守ろうとする習性に気づいたお母さんが子供を叱るのそっちのけで「事件」を再現して動画に収め、YouTubeで配信した、というのが始まりではないかと想像するのである。

で、この、猫が子供を守ろうとする動画に触発された人で家に猫と子供がいる人々が、次々とこれを模倣し、素手で叩くのにスリッパを加えたり子供の方も大げさに怖がるふりをしたりの過剰な演技を加えたりで、だんだんバリエーションを加えて全世界的に広がっていったのであろう。

いや、最初は犬が子供を守る動画だったのが、猫でやってみたらやっぱりちゃんと反応したよ、ということだったのかもしれない。

犬が先か猫が先はともかく、ネット動画の世界にはこのようにある動画に触発されて自分もそれに乗っかる、それが次々と連鎖してひとつのジャンルになる、という流れが出来上がっているようだ。
しかもこれらの動画は英語も中国語もロシア語もあって、猫動画や犬動画における共感は国境を越えて世界共通のものなのだなあということが改めてわかる。

最近の世界にはテロなどのきな臭い事件も多いが、一方でネットによって国境を越えて気持ちがなんとなく繋がる、という流れがあることは結構重要ではないか、とも思ったりするのである。
posted by ヤス at 08:55| Comment(0) | 徒然なるままに