2017年05月11日

軍拡の流れ

さて、心配されていた北朝鮮危機問題であるが、どうも今の状況を見る限り杞憂に終わったようだ。
中朝関係悪化のニュースを見るに、どうも中国による北朝鮮への「教育的指導」が強く行われているようでもある。
もしそうならこれはトランプ外交の成果ということになるのかもしれない。
まあ、事の真相はまだよく分からない。

しかし世界情勢は相変わらずきな臭い状況が続いている。
財政の悪化から大幅軍縮に向かっていたアメリカもどうも路線変更の様子であるし、ウクライナの件で経済制裁を受け、さらに原油価格の低迷で倒産寸前だと思っていたロシアも軍備拡張には余念がないようである。

それらの背景には中国の急速な軍備拡張があるのだろう。
中国では中古の旧ソ連製空母導入に次いで、ついに国産空母の建造にも着手している。
中国の空母は運用ノウハウも艦載機の性能も実用化には程遠いというのが大方の専門家の見方であるようだ。

実際その通りなのだろう。
しかし、予算と時間を投入すればいずれ中国はそれなりの空母運用国になりうる。
後10年もすれば、中国はアメリカに十分匹敵する軍事力を手にするかもしれない。

このまま行けば世界は新たな軍事対立の時代を迎えることになりそうだ。

米ソ対立時代は膨張する軍事費がソ連を国家解体の憂き目に追いやり、アメリカの財政も悪化した。
第二次対戦前も世界は軍拡と財政悪化のジレンマに悩んでいて、ワシントンやロンドンの海軍軍縮条約など海軍艦艇隻数の制限を行ったりしていた。

近年の軍縮は核兵器削減や生物化学兵器の制限、地雷やクラスター爆弾の制限など、主に人道上の理由を主眼に行われることが多いようである。
しかしロシアはもちろん米中にとっても、財政健全かの観点から軍事費の膨張を野放しにはできないのではないか。

実際最近の兵器開発では、コスト削減の謳い文句がよく聞かれるような気がする。
40兆円とも言われる新型ステルス機F-35の開発費削減をトランプが言及したり、ロシアでは新型戦車の車台を装甲戦闘車や自走砲と共通化するプロジェクトを進めている。
プラットフォームの共通化というのは、何やら最近の自動車メーカーのようであるが、これによって開発された新鋭戦車T-14は1両の値段が4億円強で、これはかなりコストダウンに頑張った日本の10式戦車に比べても半分以下、量産で安くなったアメリカM1などに比べてもさらに安い。

これは全くの想像であるが、ロシアは今シリアで活発な軍事行動を行なっているわけだが、これはひょっとして色々とコストダウンした自軍の新兵器が実戦でちゃんと役に立つか実験したかったのではないか、そういう気がする。

世界が軍拡の方向へ行くのは見ていてあまり気味のいいものではない。
また、軍備増強は最終的にその国の経済を疲弊させるというのは歴史が証明しているように思う。
わが国がこの流れに悪ノリしないことを願うばかりだと思った。
posted by ヤス at 10:09| Comment(0) | 徒然なるままに