2017年04月23日

レッテル貼り

少し前から「レッテル貼り」という言葉が気になっている。

ウィキペディア情報によると、「レッテル」とは「letter」のオランダ語読みであるらしい。
初めて知った。
英語で言うところの「ラベル」の意味のようだ。
ここで言うラベルは裏に糊のついたシールのことだ。
セブンイレブンなんかに行くと、パンや弁当類に確かにシールラベルが貼ってある。
で、商品名が書いてあって値段が記載されている。

小売店で販売する弁当などは、法律でラベルの内容や文字の寸法などもちゃんと決まっている。
そのシールが貼られることによって、コンビニの棚に並んでいる弁当は、晴れて正式の商品としての資格を得、弁当として販売が可能になる。


さて、話が逸れた。
レッテル貼りとは、議論の場において「偏見に基づいてある人や物事をなんらかの一言で片づけ、ステレオタイプに押し込むことで、対象を単純化・矮小化する行為全般」のことだという。

例えば誰かの人間性、行動足跡の一部を取り上げて彼の人格全般を決めつけてしまう。
言い換えるところの、「誤った一般化」である。
部分はあくまでも部分であって、全てではない。
当たり前だ。

賃上げ要求のきつい従業員はそれをもって共産党系の左翼であるとか、竹島に関して韓国に厳しい人物を最初から右翼であるとか決めるのは、やや即断が過ぎる。

考えてみると「右翼」「左翼」と言うのもわかったようなわからないような微妙なレッテルだ。

よく知られているように、右翼という語はフランス革命後の議会で右側に旧王党貴族派が席を占めていたことに由来する。
守旧派や保守派のことを右翼といい、社会変革を目指す急進派が左翼ということになるのだろう。
現在の日本では、右翼も左翼も歴史的使われ方の中で様々な意味が付加されて、そもそもの意味からはかなり膨らんだ内容を含んでいるようである。

右翼といえば、大音量の街宣車、少し元気の余ったガタイの良い男性集団を思い出すし、左翼は飛行機をジャックしたりする人が、個人的には思い浮かぶ。


そういえば今共謀罪の国会審議が行われている。
共謀罪においては、未遂の組織犯罪取り締まりを目指しているようだが、そのために「犯罪組織」の認定が問題になっている。
この認定問題は、国家による厳密な認定ということで短絡的なレッテル貼りとは違うはずだ。

しかし考えてみると、頭の悪いレッテル貼りも(未遂の)犯罪組織の認定も本質としてほとんど変わらないのではないか、という疑問が浮かばなくはない。

ところでなぜ「レッテル貼り」はオランダ語的表現になったのだろう。
やはり幕末頃、蘭学普及の中で出てきた言葉なのだろうか。
そこのところが気になる今日この頃である。
posted by ヤス at 09:38| Comment(0) | 徒然なるままに