2017年03月30日

マクドナルドの決算書

さて、マクドナルドの業績は相変わらず好調のようである。
運営会社の日本マクドナルド株式会社は非上場企業であるが、決算報告がウェブサイトに出ていて、それを見ると業績の回復ぶりがはっきりわかる。

少し話がそれるが、日本のマクドナルドの組織体制は、事業会社の上に持ち株会社の日本マクドナルドホールディングス株式会社というのがあって、そのホールディングス会社がジャスダックに上場しているらしい。
事業会社の日本マクドナルド株式会社はホールディングスの出資100%になっている。
そういう事情があって非上場の日本マクドナルドは業績を開示しているのだろう。

で、日本マクドナルド株式会社の貸借対照表と損益計算書を見てみる。
ちなみに日本マクドナルドは12月決算なので直近のH28年12月期を見る。
損益は、直営店売上が1641億円、FC収入が625億円の合計2266億円。
で、売上総利益297億円、営業利益70億円、経常利益64億円、税引後の当期純益56億円。
注目すべきは直営店売上原価が1495億円、原価率で91%になっているところ。
開示データには原価明細がないのだが、多分この原価には人件費も入っているのだろう。
それにしてもなかなかの高原価率というかFL比だと思う。
(FL:F=食材費、L=人件費)

マクドナルドは、2014年の後半に色々と「事件」が起こって売上が急減した。
記録を見ると2015年1月には対前年比で売上が38.6%も減っている。
それが2015年の8月あたりからぼちぼち下げ止まって、2016年の1月には前年の数字が悪かった反動増で30.9%の前年増になっている。
以降コンスタントに対前年で10%以上の売上増を継続していて、2017年の1月が11.5%増、2月が17.3%増。
(数字は全店売上の対前年比)

決算も最悪だったH27年12月期が売上1895億円当期純損失351億円、その前のH26年12月期は売上2223億円の純損211億円。

貸借対照表を見てみると、2期連続で巨額の損失を計上したために日本マクドナルドの自己資本はマイナス、いわゆる債務超過になっていて総資本1108億円に対し自己資本がマイナス433億円。
銀行借入は無し、その代わり関係会社短期借入金というのが1065億円ある。
多分借入はホールディングス会社からするようになっているのだろう(推測です)が、この借入は経営危機前のH25年12月期は440億円しかなかった。
この2年ほどはキャッシュアウトがかなり大変だったようだ。

ということで日本マクドナルド株式会社の決算内容は、非上場ということもあってかなりラディカルだが、その分実態が分かりやすくなっているのだなと思った。
posted by ヤス at 10:34| Comment(1) | 徒然なるままに