2017年03月29日

愚痴

森友学園問題は、27日の新年度予算成立後も引き続き尾を引いている。
さすがに最近はわたしも飽きがきて、国会の追及場面をYouTubeで見るとこもめっきりなくなった。
同時並行で流れている東京都の豊洲市場移転問題は、百条委員会の実施というイベントがあって浜渦下副知事と石原元知事が証言したそうだ。
本来、森友学園問題さえなければ世間のニュースはこちらの話題で持ちきりだったのだろう。
しかしネタの新しさと登場人物のキャラの濃さ、並びに安倍首相への疑惑というスケール感の大きさで豊洲問題はかなり霞んだ。
劇場政治の主役を奪われた格好になり、小池都知事は内心がっかりしているのではないか、と勝手に想像する。

しかしこの二つの政治問題は、共通点があるように思われる。
それは「出口が見えない」ということで、豊洲問題は一体移転するのかしないのか見通しが見えず、そして森友問題はことごとく対立する証言の食い違いが証明される見通しがない。

ただ豊洲問題は最終的には「えいやー」の政治的決断が下されることにならざるを得ない。
ただその決断がいつかがよくわからないが。
おそらく小池さんは、都民世論が築地・豊洲のどっちを支持しているのか一生懸命読もうとしているのだろうが、現時点でそれが読みきれない、ということなのだろう。
世論がどっちかにどっと振れれば、あっさりそっちに決まるに違いない。

さて、問題は森友問題である。
おそらく3月10日頃までは、適当なところで手打ちをして事態を有耶無耶のうちに収束させようという空気が濃厚であった。
ところが意外なことに籠池理事長の証人喚問が実現して、そこで理事長が改めて自身の主張を明確過ぎるほどにはっきり喋ったために、政権側というか安倍首相の方も引っ込みがつかなくなったようである。

だからこれは、理事長側か首相側、どっちかが斃れるまでこの仁義なき抗争は終わらない。
そして現時点においては、メディアを手懐け裁判所や検察に隠然たる影響力を保持する首相側が圧倒的に有利、従って斃れるのは理事長側だろうという観測が成立する。

今回の問題を見ていて思うのは、現在の日本の政治が抱える病理の深刻さだ。
その病理とは、ある政治勢力が周辺を「仲間」とそうでない人々に峻別し、すっかり縮小してしまった国内の利益原資を仲間の方に誘導する方法があまりにスマートでない。
政治による利益誘導は昔から存在したと思うが、昔は利益原資がそこそこ潤沢で、仲間でない人々も適当に潤った。
しかし今の利益誘導はゼロサムゲームになっていて、どこからか利益を引き剥がして仲間の方にそれを持っていく、ということになっている。

現首相はその意味で非常に律儀で頼りになる人物なのであろう。
だから金融緩和・円安誘導・株高演出の流れも止まらない。
そして例えば並み居る日経連企業が利益確保のためにどのような行動をとるべきかは自明なのであって、それがこの病理を不治の病にしている。
どうも明るい締めくくりが思い浮かばないので、今日はここでおしまい。
posted by ヤス at 10:37| Comment(2) | 徒然なるままに