2017年03月23日

もう少しバイクの話

オートバイの話が続いた。
ついでにもう少し。

わたしが若かった頃、つまり日本のオートバイ市場が最高に盛り上がっていた頃であるが、当時の若者は二輪の中免を取っておおよそが250ccのバイクを目指した。

当時はレーサーレプリカというカウル付きのレーサーもどきのオートバイが全盛の時代だった。
個人的な感覚であるが、周辺に居た同世代の半分以上は中免を取っていたのではないかと思う。

で、そういう若者の多くがレーサーレプリカの250ccを買ったわけだが、当時の250ccレプリカのカタログ馬力はほぼ全部45馬力だった。
悪名の高い「馬力規制」のせいである。
例によってこの「馬力規制」は法令の定めではなく、業界団体の自主ルール。

ただ、たったの250ccで45馬力というのは、自動車のエンジンに比べると異常な高出力である。
これもまあ言わずもがなだが、これら250cc・45馬力エンジンはショートストロークの超高回転型に出来ていて、レッドゾーンが1万5千回転とか中には2万回転とかいうのがあるくらい桁違いによく回るエンジンだった。
しかもたったの250ccを4気筒にして回るようにしていた。
1気筒あたり62.5cc。
よく回るはずである。

またその当時は、今は絶滅した2ストロークエンジンも現役だった。

1980年代初頭、2ストエンジンや4スト4気筒の超高回転型エンジンで250ccバイクの馬力がどんどん上がって、それが馬力規制の誕生につながったらしい。
1989年に決まったそうで250・45馬力、400・59馬力、750・77馬力、オーバー750・100馬力というのがそれである。

さらに1992年には250・40馬力、400・53馬力へと厳しくなった。

この馬力規制は2007年には撤廃されたけれど、今のオートバイは、250ccは30馬力とかせいぜい35馬力くらいのが多い。
大排気量モデルではかつての規制値を超えるものも出ているが、250ccに関してはかつてのハイパワーに比べるべくもない。

技術は確実に進歩しているはずなのになぜ250ccの馬力は30年前より大きく劣るのか、というのが個人的な疑問としてずっとあった。

調べてみると、どうもその主因は日本の厳しい騒音規制であるらしい。
小さいエンジンでかつてのようなハイパワーを絞り出すには、今の騒音規制は技術的なハードルがかなり高いということのようである。

ということで長年の疑問が少し解けた。
ちなみにわたしのかつての車歴は、スズキGSX250E・29馬力、ヤマハセロー225・20馬力などであり、規制値の45馬力250に乗れなかったのが今でも心残りなのである。
posted by ヤス at 16:14| Comment(0) | 徒然なるままに