2017年03月03日

ブロックチェーン

このところブロックチェーンについての話題をよく聞くようになった。
関連の書籍もたくさん出ている。
今、Amazonで「ブロックチェーン」のタイトルの本を一覧で見たら、昨年の夏以降くらいから出た本を中心に20冊くらい並んでいる。

ブロックチェーンに関しては仮想通貨ビットコインとセットで語られることが多いが、思い返してみると、一昨年に世間を賑わせたビットコイン取引所マウントゴックスの事件というのがあった。
この事件はフランス人のオタク青年マルク・カルプレスが経営するビットコインの取引所から大量のビットコインが忽然と消えたというものだった。

この事件は、最初カルプレスは、システムがハッキングされて大量のビットコインが盗まれたと言っていたのが、本当はカルプレス自身がネコババしていたという事件だったと思うが、この事件が起きてマウントゴックスが破産に至ったのが2014年2月。
この事件が起きるまでは、当時彗星のように現れたビットコインに対して世間の注目も熱かったのを憶えている。
その頃にブームに乗って出版されたビットコインを特集したムック本がうちにも転がっている。

しかしマウントゴックス事件を潮に世間の熱は急速に冷め、以降しばらくビットコインやブロックチェーンの話題は世の中のニュースから姿を消したように記憶している。

マウントゴックス事件で一時期冷めてしまったビットコインやブロックチェーン技術への注目が、昨年あたりから再度盛り上がっているようだがこれは何が原因なのだろう。

世の中でビットコインの話題が過熱したり冷めたりを繰り返している間、世界中の政府機関や金融機関、研究機関などがずっとブロックチェーンや仮想通貨についての研究を続けていたらしい。
その成果がだんだん出てきて、しかもそのどれもがブロックチェーン技術の有用性を認めたものになっている。
しかも今年に入ってから現実世界でも中央アジアのジョージア(旧名グルジア)政府が情報管理に導入することを発表したりした。
報道では土地の売買や登記にブロックチェーン技術を使う例が出ていた。

また日本の三菱UFJ銀行もプライベートブロックチェーンの仮想通貨を今夏運用開始する計画を発表したりしている。


ブロックチェーンを利用した分散型の情報管理の話と、ビットコインなどの仮想通貨の話は分けて考える必要がある。
その上で例えばジョージア政府のブロックチェーン技術の導入については、行政の管理すべき情報が、ひょっとしたら政府組織や行政機構に不正が横行していて適切に管理できなくなっているのではないか、などと邪推したくなる。

また最近の、全世界的な仮想通貨への関心の高さは、政府発行通貨に対して人々がかなり不安を感じていることの裏返しではないか、などと思ってしまう。

そうでなくとも国家というもののあり方は今色々揺らいでいるように思えるのだが、ブロックチェーンという新手の破壊的技術もまた、国家の屋台骨を大きく揺らしているようで、10年くらいしたらどうなっているかかなり楽しみではある。
posted by ヤス at 10:59| Comment(0) | 徒然なるままに