2017年02月24日

長時間労働は改善するのか

今日は2月24日金曜日だ。
例の「プレミアムフライデー」が今日から始まる。
毎月月末の金曜日に仕事を15時で切り上げるのがプレミアムフライデー。

わたしは以前からこの施策には批判的な感想を抱いていた。
そして今でもこの企画はそう長くは続くまいと踏んでいる。
しかし一つ思い直したのだが、たまにこういう奇策をやってみることはそれなりに意味があるかもしれないと、方々に出ている関連報道を見ながらそう思ったりしている。

わたしは20代の若かりし頃広告業界にいて、ちょうどバブルが崩壊した直後くらいだったがそれでもまだまだ仕事が忙しくて毎日事務所に缶詰になって働いていた。
朝9時の出勤からだいたい夜中の12時くらいまでは定番コースで、下手をすると午後11時半くらいに客との打ち合わせが入ったりして、あるいは締め切りが眼前に迫った仕事を抱えていてニワトリが鳴くくらいの時間まで延長戦を戦うこともしばしばだった。

しかしそういう中にあって、たまあに、多分年に1回か2回くらい、社長命令で「今日は早く帰れ」ということがあって、夕方の5時くらい、まだ日が明るいうちに帰るという奇跡を体験することがあった。
その時の、会社を後に家路に着く時の足が宙に浮くようなフワフワした感じは、今でもなんとなく覚えている。

また、ちょうどその頃に中小企業における「週休二日制」の義務化が始まって、途中から隔週で土曜日が休みになるという事件もあった。
それを境目にして隔週ではあるものの、「連休」というのが頻繁に発生するようになった。
当時のわたしにとってはこれもかなり画期的な出来事であって、それ以降連休を有効活用していかに遊ぶかと考える余裕も生まれたような気がする。

日常的に長時間労働をしている労働者に対して、強制的に早く帰るように促すことは、それがたとえ月に一回とかのことでも、労働者にとってはそれなりに新鮮な気分が味わえるだろう。
またそれが一つのきっかけになって労働者が自主的に仕事を効率化するようになり、自分の意思で余暇の時間を創造するために頑張るようになるのかもしれない。

政府なり産業団体なりがプレミアムフライデーのような奇手を企画して、労働者の意識変化に働きかけることは、だから少しくらいは意味があるのかもしれない。

しかし一方で飲食業とか時間効率化の困難な業界は、特に資金力のない中小企業などはこういう施策からは置いてけぼりをくらうことは必然で、その辺を考えないと公平性を欠いた話になる。

そもそも現代においては、コンピューターが安く高性能になりネットも発達して、少なくともホワイトカラーの仕事環境は飛躍的に高効率化している。
だから昔に比べたら、全産業的な労働時間は半分以下になってもおかしくないと思う。
それがそれほど短縮できないのは、意識の中身が企業も消費者も変わっていないからで、飲食・小売業における対人サービスのあり方なんかがそうである。

その辺をラディカルに改革して、レジの自動化とか接客のロボット化とかやらないと、ことは解決しないと思う。
そもそも下手な店員が接客するくらいなら、ペッパー君が相手の方がよほど精神的に望ましい、と思えることが今でもしばしばあるのである。

そういう根源的な意識変化ができるのはいつのことだろう、と思ったりするのである。
posted by ヤス at 10:43| Comment(0) | 徒然なるままに