2017年02月10日

Amazon Go

いっとき世の中を賑わせていたビットコインをはじめとした「仮想通貨」関連のニュースであるが、最近またいろいろと話題になっている感じがする。
ことのきっかけは、三菱UFJ銀行が昨年発表した独自の仮想通貨=「MUFGコイン」発行の計画らしい。

あるいは、Amazonが実験している「Amazon Go」。
Amazon Goはレジのないコンビニ店舗で現在Amazonの本社の社員用売店などで実験段階だという。
現時点のAmazon Goでは、店に入るときにスマホ画面にバーコードを表示して個人認証する必要があるが、そのあとは店から好きな商品を取ってそのまま店を出るだけで、レジの手間がない。

ある解説記事によると、小売業のレジの人件費コストは売上比で2.8%を占めるという。
小売業の場合、多くの企業が売上利益率は1〜2%程度のギリギリの戦いをしている。
セブンイレブンを擁するセブンアンドアイホールディングスの直近決算では売上高対純利益率は1.33%である。

したがって、売上比で2.8%ものコストが削減されることはほとんど革命的な出来事と言って良いだろう。
ただし、Amazon Goでは棚を常時カメラで撮影し、その情報をAIがモニターするという複雑高度なシステムが必要になり、そのぶんのコストがかかる。

Amazon Goでは顧客が棚から商品を取ったらその顧客の「カート」に商品が入り、店を出るときにWiFiを仕込んだゲートを通過して決済が完了する。
理論在庫だけでなく実際の棚の様子もAIが管理しているので、レジスタッフのみならず在庫管理の手間もいらない。
もちろん発注もAIがやる。

これはもう全くのパラダイムシフトである。
現在流通業界で最高の経営効率を誇るセブンイレブンの牙城を破りうる最強の技術に思える。

で、このAmazon Goの決済システムであるが、これが将来的には既存のクレジットカードや電子マネーから仮想通貨を使ったものに移行していくということらしい。
ブロックチェーンの技術を使った仮想通貨を決済システムのバックグラウンドに「噛ませる」ことによって、既存のクレジット会社や金融機関の手数料も大幅に節約できる。

おそらく技術的には必要なものは現時点で全て出揃っていて、あとは実験店舗を通じて様々な現実問題をクリアするだけである。

あと2〜3年、おそらく東京オリンピックの頃には日本のコンビニもかなりの程度Amazon Go的な自動店舗になっているのではないか。
そうなったらセブンオーナーのバイト不足の悩みも解消するだろう。
さらに勢い余ってコンビニFCチェーンシステムそのものの屋台骨を揺るがす地殻変動を起こすような気さえするのである。

げに、技術の進歩は恐ろしいと思った。
posted by ヤス at 11:35| Comment(0) | 徒然なるままに