2017年01月25日

トランプのアクセルとブレーキ

トランプ大統領が就任してそろそろ一週間になる。
この間、発足当初の支持率が発表になっていたけれど、支持が45%、不支持も45%で、この数字は歴代でも最低レベルらしい。

最近の大統領で悪かったのがレーガンとブッシュ(ジュニアの方かな)だったらしいが、どちらも50%は超えていた。
まあ日本の歴代総理に比べるとそれほど悪いようにも見えないが、国民直選の大統領の場合、支持率の数字はたぶんけっこう重いのである。
しかもアメリカの各地で反トランプデモも勃発している。

こうなると心配になるのが、対外的な当たりが強くなり過ぎて各国との軋轢がひどくなることだ。
すでにメキシコ国境の「壁」を巡って一悶着起きているらしいが、台湾問題などで中国とも揉めているようだし、安保負担や経済問題、特にメキシコで作ってアメリカに入れるというビジネスモデルに関して、トランプ大統領は企業の国籍を問わずヒステリックな感じで反応している。

トランプ大統領は、これまでの大統領のような幅広い支持を取り付けたタイプではなくて、白人ブルーカラーをコアにしてかなり狭い層から熱烈な支持を得て当選したようである。

支持層が狭いので、権力を維持するにはコアな支持層に特化した政策の方向性を打ち出していく必要があるようだ。
だから実現性とか経済合理性はひとまず横に置いておいて、製造拠点の国内回帰で雇用を創出するというのをことさらに主張する羽目になる。
またFRBは昨年から利上げの方向をずっとにらんでいて、世界中もアメリカは利上げに向かうと信じているが、製造業の国内回帰を標榜するトランプ大統領の政策の方向では、利下げしてドル安誘導にならないと整合しない。

そういう、アクセルとブレーキを同時に踏むような政策が、いろんな分野で目白押しである。
大幅減税と同時に大型公共投資を匂わせたり、国際紛争不介入かと思ったら軍事予算の増額を言い出して、ひょっとしたら中東にも再度積極介入するつもりなのかもしれない。
いろんなことがその調子で、したがって今後アメリカがどっちの方に転ぶのかまことに分かりにくい状況になっている。

たぶんトランプは、大統領に当選すること、当選後は大統領で居続けることだけが目的なのではなかろうか。

トランプの政策は遠からず破綻するようにも見え、アメリカ国民が賢明であれば4年後には落ちていなくなるような気もする。
実際どうなるか分からないが、それまでの間はアクロバティックな政権運営を海の向こうから眺めていることにするしかないかな。
posted by ヤス at 12:47| Comment(2) | 徒然なるままに