2017年01月14日

恐竜が残したもの

最近のニュースで、恐竜はどうも羽毛フサフサだったらしい証拠が見つかった、というのがあった。
琥珀に封じ込めらた恐竜の身体の一部が、生きていた頃と同様の状態で出土しそこに鳥のような羽毛が生えていたのがそのまま残っていたらしい。
そのニュースを見て以来、街を歩いていて鳩やカラスを見かけると、彼らが恐竜に見えて仕方ない。
わたしが子供の頃は、恐竜はどちらかというとトカゲやワニのおっきい奴のイメージで、まぎれもない爬虫類として強く認識していたものだ。
しかし研究が進むにつれて、恐竜はどんどん「鳥」の方にイメージが寄って来ているようで、昔は恐竜のうちのひとつの種が進化し形態を変化して鳥になったと思っていたのが、今では羽毛フサフサの恐竜の中の比較的フサフサの割合が突出した奴が、ちょっと羽ばたいてみたら案外上手く飛べた、くらいの感じに変わって来ている。

恐竜というのは、よく知られているように生きている間はずっと成長し続けていたらしい。
そういうこともあって、多くの恐竜がどんどん巨大化する方向で進化していった。
大きくなるとエネルギー効率が良くなるし、捕食者に食べられる可能性も少なくなるなど、生物の生き残り戦略の上でメリットが多い。
だから恐竜は大きくなった。
しかし大きくなるためにはいくらかのブレークスルーも必要で、そのひとつが自分の体重をどう支えるかということだろう。

大きな体重を効率的に支えるために、恐竜の骨は太く頑丈に出来ているが、同時に骨の中に気嚢と呼ばれる細かい穴が空いていて、太さの割に軽い構造になっていたらしい。
恐竜は大型化した結果、身体の構造をそのサイズの割に軽くするように進化していったものと思われる。
これはあまり学術的に確かな情報ではなく個人的な勝手な想像であるが、恐竜が始祖鳥になり、やがて本格的な飛翔が出来る鳥に進化していったのには、恐竜が大型化の過程で獲得した軽量構造が大いに役に立ったと思う。

恐竜はどんどん大型化して、やがて6600万年前に隕石衝突が原因とも言われる大規模な気候変動にその大型化した身体が対応出来ず絶滅したと言われる。
大型化は結局滅亡へのきっかけになったようであるが、しかしそこで獲得した軽量構造の特性が鳥に受け継がれて役に立ったようでやれやれなのである。

さて、今人類もかなり急激な進化の過程にあって、人類の場合は肉体的な進化ではなくて脳機能によって創造されたソフトウエア的な進化である。
それは人間そのものが変化するのではなく、自動車やパソコンを作ったり、いろいろと便利な「外部装置」を付加して行くことによって肉体は変わらないのにその生活様式は劇的に変化している、というタイプの進化である。

で、ある一部の人によると、人類はそう遠くない将来に絶滅するのではないかという話もあるらしい。
人類が近々絶滅するのかどうかは分からないけれど、かつて地球上を覆い尽くすほどに繁栄し、大型化して行った恐竜たちが、その進化の成果の一部を鳥に引き継いだみたいなことは、人類の場合にも起こるのかなあ、とふと思ったりする。
その場合、鳥に当たる生物種はどんな奴らで、恐竜から鳥に引き継がれた軽量構造に当たる「機能」は何になるのか、ちょっと興味があるなあ、などと思った。
posted by ヤス at 16:09| Comment(0) | 徒然なるままに