2017年01月06日

成長のステージについて

今さら思い出すのもアレだが、去年はリオオリンピックがあった。
オリンピックの中身はあんまり観た記憶が無いのだが、個人的に昔水泳をやっていたので、水泳競技だけはYouTubeでしっかりチェックした。
今回の日本の競泳チームは金メダルも獲ったし全体にまず満足のいく結果だったと思う。
中でも注目したのは女子では池江璃花子、男子では絶対エースの萩野公介だった。

この二人を観ていて、スポーツ選手の成長のステージというものについて少し感想を持った。

池江選手はまだ16歳で若くて伸び盛り、対する萩野選手は22歳で前年に怪我で休んだこともあり、全盛期の状態に復活すればとりあえず御の字、の状況だったと思う。
池江選手は、たいへんなプレッシャーもあっただろうと思うがそれを感じさせない快泳で日本新記録を連発した。
身体も選考会時に比べても一回り大きくなった感じで、外国人に負けないパワフルな泳ぎを見せてくれたと思う。
萩野選手は400m個人メドレーはベストタイムで金メダルだったが、200m自由形、200m個人メドレーは9割くらいの出来に見えて、悪くはないが最高の泳ぎとも言えない感じで、まあそれでも世界に伍して戦うその姿は非常に頼もしかった。
思い返すと萩野選手も4年前のロンドンは高校生で、大幅に自己ベストでメダルを獲った状況は今回の池江選手に重なる。

萩野選手はまだまだ若いけれど競技者としてはほぼ世界のトップに立つ位置におり、その成長曲線は数年前までは右肩上がりに急上昇していたのが、今はそんなに簡単に記録が出ないところに来ている。
たぶん池江選手も、もう数年で練習を積み上げてもなかなか記録が出ない状況に入っていくものと思う。

スポーツにおける競技力は、練習を重ねて力を付ければ付けるほど、だんだん記録が上がりにくくなる。
そうなると、水泳の場合では泳ぎの部分以外にターンの技術を向上するとか、水中姿勢をちょっと見直すとか微に入り細に入りの試行錯誤で100分の1秒単位でタイム短縮をやる感じにどうしてもなるのだろう。

問題は、そういうステージに入った時に選手の方がどれくらいモチベーションを維持出来るかということだと思う。
面白いように記録が伸びている時期には、練習していても楽しいからますます記録が伸びる好循環を保てるが、いったん伸びが止まると精神的にトンネルに入って記録も返って交代していく選手も少なくないと思う。
かつて池江選手のポジションいた女子選手は平泳ぎ・個人メドレーの渡部香生子だと思うが、渡部選手は今ちょっとしたトンネルに入ってもがいているように見える。

やや飛ぶが、企業の成長も日本国のGDPも成長ステージが止まった時からが真の勝負だと思うのである。
(GDPの方については「成長」の再定義が必要だと思うが)
ということで渡部香生子にはもう一発奮起して欲しいなあ、と思う。
posted by ヤス at 11:14| Comment(0) | 徒然なるままに