2016年12月16日

プレミアムフライデー批判

プレミアムフライデーが、順調に行けば来年2月24日に始まるらしい。
これは毎月最終の金曜日を午後3時終業にする「呼びかけ」を行うものであるそうだ。
目的は、多くの労働者が週末の仕事を早く切り上げることで、旅行に行ったり外食に出かけたりするのを促し、ひいては個人消費の活性化をねらうのだという。

ただし、世間の意見には賛同もあるが批判もある。
結局労働時間を短くした分、他の日が忙しくなるのではないか。
消費を活性化するには時間より賃上げを、などというものである。

この批判に対しプレミアムフライデーを推進している経産相と経団連は、これは強制ではないので各企業の内情に合わせて無理のない範囲で実施して欲しいとのこと。
消費には時間より金が必要という批判に対しては、経団連も賃上げに積極的に行動するつもりであるらしい。

わたしは、世の中の労働時間をある程度の強制力を持って短縮していく動きには、それなりに賛成である。
日本の多くの企業は、いまだに無用で不毛な仕事に時間を浪費し過ぎだと思う。
わずかのコストでシステム化出来る仕事でも、莫大な人件費をかけてせっせと紙と鉛筆でやっている会社がまだたくさんある。
あるいはメールやLINEで2〜3秒で済む要件確認を5分も10分も世間話を交えて長電話で処理するようなことも散見される。
あるいは、そもそも必要ない仕事を過去からの惰性で続けていることもたくさんあるに違いない。


企業というのは市場経済の中で、常に顧客の選択にさらされ競合に揉まれてがんばっている。
今の世の中少し気を抜くとすぐに赤字転落するだろう。
そういう意味では、業務内容の見直しを定期的に行って労働時間の短縮に励みコストを減らす努力が欠かせない。
ただし、同じコストを減らすのでも業務内容の見直しによるのではなく、もっぱらサービス残業など従業員に犠牲を強いる手法に走る会社が後を絶たない。

政府がやるべきなのは、従業員の犠牲によってコストを減らそうとする企業を厳しく取り締まることであろう。
それによって各企業が合理的な業務改善を行うように促すことが、まず必要だと思う。
プレミアムフライデーに類するような十把一絡げの時間短縮施策は、従業員に被害が及ぶ可能性が強く、その点であまり関心出来ない。

経産相とか経団連の偉い人とかは、頭も良くこれまでに各種の成果も上げた偉い人が多いと思うのだけれど、何かこう根本肝心のところで、合理的思考が出来ていない感じがする。

企業経営は、これを究極的に合理化すれば、競争にも勝てるし従業員を疲弊させず長持ちする会社になるのだと思う。
そういう合理的思考が出来ているかどうか、偉い人たちは少し考えた方がいいのではないか、と少し思った。
posted by ヤス at 10:43| Comment(0) | 徒然なるままに