2016年10月07日

火星旅行

イーロン・マスクが火星にコロニーをつくるという計画を先月メキシコで行われた国際宇宙会議で発表した。

そして火星までの旅を商業化して一人2000万円程度で行けるようにしたいという。
最初の有人火星旅行の目標は2025年と言っている。

地球から火星までは近い時で5400万km、遠い時で1億kmくらい。
火星までの旅は、どれくらい時間がかかるのだろう。
単純計算で、地球の重力圏からの脱出速度である「第二宇宙速度」=時速4万kmで割り算すると、1億kmの場合は2500時間、104日かかる計算だ。
ただし実際は、燃料節約のために楕円軌道でぐるっと回り込むコースで火星にアプローチするために8ヶ月くらいかかるコースがもっとも経済的らしい。

この場合2年2ヶ月ごとにめぐってくる地球と火星のちょうどよい位置関係のタイミングで出発するので、そのタイミングまでの待ち時間もある。
そんなこんなで経済性を加味しながら火星に旅立ち、再度地球に戻って来る場合を想定するとトータルで5〜6年くらいかかることになるのだろう。

こういう計算をしていると、1200〜1400年前の遣隋使・遣唐使が思い浮かぶ。
遣隋使の場合は西暦600年の第一回から614年の第5回までその平均スパンは3年半くらい。
遣唐使は630年から894年までの264年の間に約20回行われたと言われている。
だから平均スパンは14年弱になるが、途中20年とか30年以上も派遣が途切れることもあった。

いちおう往路の船は2〜3年後に帰路に就いているようだが、なんどか行きっぱなしで帰路の無い回もあったようだ。
特に7世紀以降は朝鮮半島情勢が悪化したために安全航路の半島経由が使えなくなり、荒れる東シナ海を渡っていかなければならず、決死の航海だった。

当時の航海に比べると、火星旅行はたぶんずいぶんと快適だろう。
波に揺られての船酔いも無かろうし、宇宙船の中は冷暖房完備で快適に違いない。
ただ、1億km離れた火星からは、ヒッチハイクや手作りヨットで帰るとかいう方法はもはや無い。
その隔絶した間隔というのは、何か人間の感性に影響しないもんなのだろうか。

がんばって後50年くらい生きたら、2000万円よりもう少しお手軽に火星に行けるかもしれない。
その時を目指して、がんばって長生きするために節制に努めようと思った。
posted by ヤス at 13:01| Comment(0) | 徒然なるままに