2016年10月02日

好物を最後に食べる謎

夜10時閉店のスーパーマーケットに9時過ぎに行くと、惣菜コーナーの平台に残ったおかずやご飯類がやや隙間がちに並んでいる。
そしてパッケージに「値引きシール」がたいてい3枚貼られている。
最初に「2割引」シールが貼られ、その上に「3割引」、最後に「半額」シールが重ねて貼られるのであろう。

値引きシールの貼られた惣菜を買っていると、普通の時間帯に正規の価格で売られている商品がとても高価に感じられる。

スーパー側の事情としては、総菜コーナーは最初から10%程度の値引き・廃棄ロスを織り込んで営業しているということがある。
値引きや廃棄の無い「売り切れ御免」型の売り方は「機会ロス」、つまりお客さんにとって欲しい商品が並んでいない売場だからダメ、という理屈があるらしい。
だからたいていのスーパーでは、閉店間際になってもいくらか売れ残りの商品が並んでおり、値引きシールが貼られて売られる。

問題は、値引きシール、中でも「半額」シールが貼られているおかずやご飯類は、なんだか買わないと損な気分が濃厚にあって、ついつい買い過ぎる傾向があることだ。
いや、たぶんこのスーパーマーケットは明日もいつもと変わりなく営業する。
そしておそらく、自分も明日は今日とほぼ変わることなく生きている。
そしてスーパーの惣菜コーナーのロス率は相変わらず10%前後で微妙に調整された商売をしているから、かなり高い確率で明日もいつも通りの値引き商品が並んでいるはずだ。

だから今日、助六寿司とアジフライに追加してかぼちゃコロッケを買わなくても、かぼちゃコロッケは明日以降に回しても良いはずだ。
夜中のスーパーでこのような自制心を効かせることは、少なくともわたしにとっては意外なほど難しい。
ただ最近は、いくらかコツを覚えたので以前よりは自制に成功することが増えている気がする。

スーパーで半額シールを貼った惣菜をつい買い過ぎる傾向は、これはやはり人類の生き物としての生存本能に基づいているのであろうか。
目の前の食料は速攻胃袋に収めておかないと、次はいつご馳走にありつけるか分からない。
そのような太古の昔、飢餓時代のDNA的な記憶が半額シールの惣菜を余計に買わせているような気がする。


ところで、わたしはいくつかのご馳走が目の前に並んでいる時、いちばんの好物は「最後に残す派」だ。
これは世の中的にも「最後に残す派」が多数派であるようだ。

考えてみると不思議である。
生存本能に従うなら、好物は最初に食べてしまう方が絶対に良い。
人間というのはたいていの場面において、基本的には本能に突き動かされて盲目的に行動するものだ。
でも好物を最後まで取っておくという人が多数派だという大きな謎がある。

これはその人の計画性が強い性格を示す証拠だ、という意見がある。
しかしわたしはずいぶんと幼少の頃からそうだった。
むしろ幼少の頃こそ「最後に食べる」傾向がひどく強かった記憶がある。
だからこの好物を「最後に食べる」心理も何か生き物的な本能に基づいているのに違いない、と睨んでいる。
ただ、丸二日ほど考えているのだがそれらしい適当な答えがどうしても見つからない。

ということで答えが見つかったらまた報告します。
おしまい。
posted by ヤス at 07:55| Comment(0) | 徒然なるままに