2016年08月30日

日本の財政問題・雑論

最近あまり日本の財政問題についてのニュースが流れてこないなあとなんとなく思った。
これは国の財政関連の発表が春先にあるので、夏を過ぎると旬の話題でなくなるからなのだろう。
しかし今日たまたま某所で与太話をしていて、日本の財政は破綻するのかどうか話題にのぼったのだが、そのことが気にかかったのでちょっと関連情報を検索してみた。


と、その前に、どうも最近は日銀のバズーカ砲の旗色がわるい。
世間には追加緩和期待論も渦巻いているようだが、そもそも日銀の緩和策はもう手詰まりなのではないかという疑念の声も一方でだんだん大きくなっていて、黒田総裁は懸命にいろいろアナウンスしているが、傍目には手詰まりの方に一票入れたい感じだ。

緩和策賛成派のいわゆるリフレ派の筋書きだと、緩和策を含む「3本の矢」で景気が浮揚して税収が増えてそれで財政問題が解決に向かうことになっている。
ところが緩和策とならぶ財政政策が、やっぱりあまり効いていないようである。
ちなみに残る一本の「成長戦略」についてはどうも不発弾のようなのでここでは触れない。

少し前までの日本では、景気対策と言えば財政政策で公共工事等に予算を投入する、というのが通り相場だった。
で、当時公共工事はそれなりに景気浮揚に効いていた。

しかし今は、人口減少局面に入り「潜在成長率」が低下して、追加の投資に対する景気浮揚効果が以前ほどには効かない。
成長の止まった社会では追加的な道路の建設による効果はあまりないのである。
さらに現下の状況では新設より維持補修の方にウエイトが偏っているのでなおさらである。


おそらくそういう財政政策の効果低下状況に出現したのが金融緩和による景気浮揚論なのであろう。

しかし今のところ緩和策による景気効果は、株高による資産インフレ効果とか円安での輸出企業の利益増や外国人観光客の増加などで、かなり限定的。
しかもその効果も最近は徐々に剥落してきている。

つまり客観的に見ると政府の描いた3本の矢による、景気浮揚からの財政再建シナリオはかなり予定が狂ってきているのは明らかだろう。

しかし当然ながら日銀も政府も、この局面を「道なかば論」で強気に乗り切ろうとしている。
また我々国民も、たぶん多くの人がシナリオが狂っているのを認識しているだろうに、まあ今まで大丈夫だったからまだしばらくは大丈夫だろう、と思っているように見えるのである。

しかもこの問題には、政府をワンワン批判したところで、じゃあ3本の矢に変わる他のいい方法はあるのか、と問い詰められると決定的な妙案はないという困ったポイントがある。

ということで、わたしは個人的に日本の財政の未来にはかなり悲観的だが、日本政府が財政破綻したからといって命まで取られるわけではないからまあいいか、とやや悟りを開きつつある状況である。

で、ほんとうは日本国政府の資産と負債のバランスについてちょっと調べて、それについて書こうと思ったのだが字数が尽きたので次回にまわす。
posted by ヤス at 15:12| Comment(0) | 徒然なるままに