2016年08月28日

食品廃棄、3割以上捨てている?

時々近所のスーパーマーケットに行く。
スーパーにおけるわたしの小さなこだわりは、買い物かごを持たないで自分の両方の手で持てるだけ持ってレジに向かうことだ。
スーパーの買い物かごは誰が発明したのかは知らないが、あれによって一人当たりの買い上げ個数がかなり増加していることは間違いない。

たまに動画などで見るアメリカの馬鹿でかいスーパーマーケットでは、軽トラの荷台くらいあるのでは、と思うような大きな買い物カートにみんな商品を山積みしている。

アメリカほどではないにせよ、日本のスーパーにおいて買い物かごに山盛りにしているお客の姿を見るにつけ、かごの中の食料のうちどれくらいが冷蔵庫の奥に死蔵されてやがてゴミ袋に沈んでいくのだろうかと、大きなお世話ながら心配になる。

買い物かごに山盛りしてレジに向かう人の中には、近所で飲食店をしている雰囲気の人もいる。
そういう人は営利目的の商売で買い物しているので、食品の廃棄にも敏感であろう。
それなりにちゃんとしたお店ならば、食料品のストック棚や冷蔵庫・冷凍庫の中もきちんと整理して、それぞれの賞味・消費期限も頭に入っていて廃棄をなるべく減らす工夫がなされていることだろう。

しかし一般の家庭ではそういう意識がどれくらい浸透しているだろうか。

10年ほど前に農水省が実施した調査では、調査実施対象家庭の食品廃棄率は4.1%だったという。
ただしこれは公募で選ばれた家庭とのことで、かなり意識の高い人たちであったことが推測される。
別の情報で、これも農水省調べの平成25年の日本の家庭から出る食品廃棄は年間870万トンというのがある。

分母になる日本国内の年間の食品仕向量が年間8339万トン。
各種の食料品は、国内の生産品や海外からの輸入品が卸業者や加工業者・小売業者などを通じて外食とか一般家庭で消費される。
その各段階で食品廃棄があるが、そのうちの870万トン=食品仕向量の約1割強を家庭において廃棄しているという。

ちなみに事業系からの廃棄は1927万トン。
ただしこの廃棄には食品の皮や骨などの不可食部分が多く含まれる。

この量が、日本は世界で飛び抜けて多いという意見と、いや日本以外の国はろくにデータを取っておらず日本の廃棄はかなり少ない、というのと両方の意見があるようで話がややこしい。
個人的な推測としては、アメリカのスーパーでの山盛りの買い物カートの印象から、日本は少なくともアメリカよりはかなり少ないような気がする。

まあ国際比較はともかくも、食べられるはずの食品がかなりの量廃棄されているのは事実である。
資本主義の論理により、ある程度廃棄があって消費量が高止まりしていた方が食品産業全体の売上高が維持されるという側面がおそらくあって、廃棄発生原因として大きいのだろう。

しかし、食べられるものは極力捨てないというのが成熟した資本主義社会の正しいあり方のような気がする。

RFIDとかの無線タグが今よりさらに安くなって普及し、家庭の冷蔵庫もRFIDで貯蔵品の期限管理が出来るようになったりすれば、たぶん将来の食品ロスはかなり減るかもしれない。

「食べ物」というのは、我々の体内に入って消化吸収され再合成されてやがて肉体の一部になるものである。
だから食品を捨てるのは我々の肉体の一部を捨てている、と言ったらちょっとおおげさだけれども、とにかく食べ物を捨てて「もったいない」のは精神衛生に良くないよなあ、と思うのである。
posted by ヤス at 11:20| Comment(0) | 徒然なるままに