2016年08月24日

自動飲食店は出現するだろうか

最近はあちこちの会社やお店で人手不足の話をよく聞く。
それもそのはずで15〜64歳のいわゆる生産年齢人口がどんどん減少している。
統計によると生産年齢人口がいちばん多かったのは1995年で8726万人だったらしい。
それが昨年の2015年時点で7701万人まで減っている。
20年で1千万人以上の減少。
率で言うと1995年は全人口の70%だったのが、2015年は60%程度。

生産年齢人口は今後10年でさらに1千万人近く減ると予測されている。
これはなかなかゆゆしき事態だ。
折しも、最低賃金が過去最大のアップだったことも合わせると、地域の中小企業、中でも労働集約型の事業体では対策を考えておかねばなるまい。

マクドナルドの厨房の中をたまに覗くと、けっこうな人数が忙しく立ち働いている。
ファミレスなんかはわりかし合理化が進んで客数の割にスタッフの人数は少ないように見える。
ただ最近の業態は24時間とか365日営業とか長時間営業が基本なので、すべての営業日のすべての時間帯を滞りなく人を揃えるのはたいへんだろう。
コンビニなんかでも、今や売上の確保より人手の確保が喫緊の課題じゃなかろうか。

ひとつの対策としては、外国人労働者の活用があるだろう。
ただし、現在の労働力供給源になっているアジア諸国も、遠くない未来には所得水準が日本と差がなくなり、だからいつまでも頼れないということがある。

そんな人手不足が心配される日本の小売・飲食店などにとって、だがしかし、すぐ身近に参考になるものがあると思ったのである。
それは回転寿司である。

思えば回転寿司というのは不思議な商売だ。
飲食業というのはピープルビジネスというくらいに人の手をたくさん使う商売とされ、たぶん業界の人たちはほとんどそれが常識と思ってやっているように見える。
いくらかセントラルキッチン化が進んで厨房作業が省力化されたりもしているが、店舗段階では人間がオーダーを取り、料理を運ぶ。

しかし最先端の回転寿司店ではお客がタッチパネルでオーダーし、回転ベルトに載って寿司が運ばれ、皿に装着されたICチップでお会計の計算も自動で出来る。
電子マネーも普及しているし、お店に入ってからレジを済ませるまでまったく店員とやりとり無しの業務フローも十分可能だ。
また厨房作業においても、しゃりロボットや寿司ロボットが忙しく動いていて、寿司職人がいなくてもよくなっている。

この先技術が進めば、さらに複雑な料理が出来るロボットが開発されて、ロボット中華や自動フレンチの店が登場して、手持ちのスマホでオーダー、お会計は電子マネーで知らない間に支払い完了の「無人店」も十分に可能な予感がするのだがどうだろう。

可愛いスタッフのお姉さんとおしゃべりできないお店はつまらない、という意見も当然あるだろう。
そういう店の需要も残ると思う。(ただし当然ながら可愛いお姉さんが雇えないと成立しない)

個人的にはそのような完全自動化のお店でも構わない気がする。
はたしてそんなお店が近いうちに出現するだろうか、とちょっと思った。
posted by ヤス at 16:29| Comment(0) | 徒然なるままに