2016年08月19日

パソコンの終焉について

パソコンの販売が減少を続けている。

MM総研という調査会社のデータによると、2015年(1〜12月)の国内PC出荷台数は前年比31.9%減の1,016万台だったらしい。
ちなみに平均単価は85,962円で前年の79,761円よりは上がったそうだ。

したがって出荷金額は26.6%減の8,738億円と、台数よりは減少幅が小さい。
また月別の推移を見ると2016年に入って減少幅はだいぶ縮小して回復しているようにも見える。

減った要因は、ウィンドウズXPの代替特需の終了とか円安による部品単価の上昇とかいろいろあるらしいが、やはり根底にはタブレットやスマホの台頭がある。
特にローエンドのノートパソコンはだんだんタブレットに置き換わっていて、パソコンの役割がハイエンド側に寄って行っていることが単価上昇の一因でもあるようだ。

だから長期的にはパソコンの出荷減少は止まらないだろうと思う。

ローエンドパソコンやタブレットに搭載されているCPUのパワーは、値段が10万円以上のパソコンと比べると処理能力が劣る。
だからいくつもシートを重ねたエクセルの計算とか動画の処理など重い作業はやはりそれなりの性能のパソコンが欠かせない。

しかし、思いつくパソコンの必要性はそれくらいのような気がする。
あと数年もすればローエンドのCPUでもそこそこ重い処理が大丈夫になり、いよいよパソコンの住む場所が無くなるのではないか。

そう言えばパソコンがもう少し生き残りそうな理由がもうひとつある。
それはキーボードとマウスの入力方式。

今でもタブレットにわざわざキーボードとマウスをセットしてノートパソコン的に使うやり方がわりかしポピュラーであるようだが、あれは本来のタブレットの使い方ではない気がする。
本来のタブレットは、タブレット本体だけを使い画面タッチを基本にするのが王道なのではないか。

少なくともかつてiPadを作った時のスティーブ・ジョブズはそう考えていたはずだ。
だから今売れているタブレットはタブレットとしてというよりは、パソコンのパーツのひとつとして買われているのだろう。

そういう意味では本体だけで操作が完結しているスマホこそが真のパソコン代替物の姿を表しているように思われる。
わたしも過去に、少しイチビッてiPhoneにBluetoothキーボードを組み合わせてみたことがあるが、せっかく軽量コンパクトなiPhoneなのに、わざわざでかいキーボードを組み合わせるのはかなり滑稽な気がした。
それにだ、慣れればフリック入力でもそこそこ早くタイピング出来る。
今は音声入力もものすごく性能が向上しているので長文の入力はそれでやるという手もある。

そんなこんなで、ローエンドのCPUの性能が上がって世の中の人々がキーボード以外の入力に習熟した時、パソコンの役割はあらかた終わるのではないか。
そして人々がキーボードを使わなくなった時、タブレットは真のタブレットになると予想するのであるがどうだろう。

かつてはキーボードアレルギーが理由でパソコンの普及のネックになっていたのになあ、と思うとやや感慨深い、などと思った。

posted by ヤス at 09:06| Comment(0) | 徒然なるままに