2016年08月17日

SMAP解散で思ったこと

数日前にSMAPが年内に解散するニュースが飛び込んできた。

まあ週刊誌やらネットやらで真偽不明の醜聞情報なども飛び交っていて、どうやらグループを巡る状況は平穏ではないらしいということは伝わっていた。
だからいざ解散、ということになってもそれほどの驚きがあるわけではない。

事務所の誰それが元凶であるとか、メンバーの誰が悪いとかいう話もあちこちでされているが、部外者には本当のことは分からない。

このニュースで問題だと思うのは、タレントと事務所の支配構造についてである。

日本のタレント業界にはアメリカのハリウッドにあるような労働組合的な組織が無いという。
だからタレントと所属事務所の交渉場面では、事務所の方が圧倒的に強い。
おそらく事務所とまともに話が出来るのはごく一部の人気タレントのみである。
特にSMAPの属するジャニーズ事務所はタレントのマネジメントのやり方がいろんな意味でシビアだということが知られている。

まず肖像権の管理が徹底していて、電子書籍化された雑誌なんかでもジャニーズタレントの写真はそこだけ人のカタチに切り取られて出版されていたりする。
なんでも、雑誌でも新聞でも、紙面に許可を得て使用した写真は、例えばそれを自社のウェブサイトに転載するとかいう場合でもNGということで、タレント写真の二次使用については厳格に管理されている。

またジャニーズタレントが出演しているラジオ番組でも、ポッドキャストとかradikoなどの配信サービスはやはりNGなので、radikoではその時間帯はBGMだけが流れている。


芸能事務所の業界は、所属タレントが人気を得て稼いでくれるかどうかはかなりバクチの要素が強い。
だから事務所所属のタレントが人気が出たら、できるだけ人気を長続きさせて安定的に儲けたい、と思うのは分からない話ではない。
またタレントも人間であるから、恋愛スキャンダルや暴力沙汰などの失敗も時々発生する。
特にアイドルタレントの場合、そういうスキャンダルは致命傷になるから、事務所としては業界を牛耳るだけの力を得てスキャンダルが表面化しないようにコントロールしたいのだろう。

ジャニーズ以外でもアイドル的な好感度勝負のタレント事務所ではそのような情報統制の方針は似たり寄ったりだと思われる。

しかしタレントの身になるならば、厳しい統制下で素の自分を隠して活動しなければならない窮屈さは想像するに余りある。
そういう意味では、SMAPの場合は十分な実績もあって自己表現という点でまだ恵まれていたのかもしれない。

いずれにしても芸能事務所が所属タレントやメディア業界を厳しく統制するやり方は、今のネット社会では今後かなり難しくなるような気がする。
ネットでは、SMAPの件でも有象無象の噂が飛び交って事務所もSMAPもイメージ上のダメージがすでに大きい。

それにすべてを事務所が統制するのは、事務所的に予定調和の世界が保てて好都合だろうが、せっかくの才能を小さくまとめたまま冒険をしない、という風になりがちだと思う。

おそらく今後は武井壮とか、事務所に頼らないセルフプロデュース型のタレントが増加するのではないか。
メディアもそっちの方が使い勝手がよかろう、などと思ったりした。
posted by ヤス at 13:31| Comment(0) | 徒然なるままに