2016年08月15日

マクドナルド回復を分析

マクドナルドが好調らしい。
最近の話題はポケモンGOと提携して売上増加に多大な貢献があったことだ。

実際、夜中の10時頃にマクドナルドにたまたま行ったら、大学生風の若者で席があふれていて驚いた、ということもあった。
ブームが落ち着いた現在、まだその後の状況が確認できていないが、オリンピックに合わせた必勝バーガーや45周年記念の炙り醤油ジャパンなどはどうも好調らしい。



マクドナルドの既存店売上高の対前年データが公開されていて、それによると2015年12月にそれまでの対前年マイナスが反転して108%を記録し、以降120%前後でずっと推移している。
ただこれは2014年の前半に消費期限切れチキン問題などで客数・売上が激しく落ち込み、最大で前年の6割にまで下がった反動増ということができる。

そのあたり、実際の売上の回復具合はどうなのか、そして2014年2015年の売上落ち込みがどうだったのか、感覚的に分かりにくい。
で、対前年(売上・客数・客単価)データは2008年分から分かるので、少し長期の売上推移をグラフにしてみたのが下の図である。
赤線が100の水準で2008年の売上を示している。

mcd.gif

グラフは2008年の1〜12月の各売上を100としてその後の推移をやや便宜的ではあるが表現している。
これを見ると2012年初頭まではおおむね好調な月の方が多いように見える。
しかし2012年の後半から赤線を下回ることが増えてきている。
これを見ると鶏肉問題が出た2014年の以前に業績にブレーキがかかっていることが分かる。

そして2014年の春に鶏肉問題が出て、6〜7月にかけて売上が急降下する。
売上の低下は、2015年の1月頃まで続き、その後は回復傾向に転じているように見えるが、これは何か対策が功を奏したというのではなくて、急激に下がりすぎた分の自律的な回復だろう。

あの時分は異物混入騒動なんかも各地で発生して、とても前向きなキャンペーンなど出来る状態ではなかったと記憶している。

その後の経過は周知の通りで、単品200円・セット500円のお得マックの投入などでやや客単価を下げつつも客数の回復に努め、今年になって名前募集バーガーとかやっと前向きなキャンペーンが本格化したように思う。

新商品以外にも、ツイッターなどを活用した企画などでとりあえずお客さんとの心理的距離を縮める作戦に腐心している。
その極めつけがポケモンGOとの提携だったのだろう。

逆に言うと、心理的距離を縮める方針の基にいろいろ考えていたからこそポケモンGOが出てきたのだろう。

ただグラフを見ると現在においてもまだ2008年水準の8割程度である。
これから半年程度対前年120%を継続してやっと「普通の水準」になる計算だ。

もうひとつ、2008年以降の数字を見るとマクドはリーマン・ショックの影響を受けた形跡がない。
おそらく低価格ファーストフード業態のマクドは景気動向の影響を受けない、実はそういう強みを持っているのだと思われる。

ということで、今回の回復傾向といい人々の「マクド習慣」の根強さにあらためて気付いたような気がするのであった。(あるいは気のせいかもしれないが)
posted by ヤス at 14:59| Comment(0) | 徒然なるままに