2016年07月27日

相模原の事件

昨日未明相模原市の福祉施設で起きた大量殺人には衝撃を受けた。

一人の殺人者が、爆弾を使うこともなしに短時間に殺害した人数が記録的だったこともあってか、海外メディアも大きく報道したようだ。

犯人は今年2月に衆院議長あてに殺人予告めいた手紙を渡そうとしており、行動の異常さが目立ったことから職場の施設を解雇され、その後措置入院による「治療」も受けたらしい。
入院中に大麻摂取の反応があったことも明らかになっている。
いちおう本人は、それまでの異常な言動を反省する姿勢を見せるようになったので退院したが、結局、衆院議長に宛てた手紙をなぞるように事件を起こしたとのこと。

報道では手紙の内容も紹介されていたが、そこには日本国のために障害者を抹殺するとか、障害者は存在自体が不幸なので安楽死させるというような意味のことが書いてある。
また、手紙には犯行計画を述べたあとに、逮捕後の監禁は2年までにし、その後は心神喪失を理由に自由にしてほしいとも書いてある。
さらには戸籍の変更や整形手術と金銭的支援5億円の要請もあるが、この内容をどこまで正気で書いたのかはよく分からない。

この事件は、一種のヘイトクライムと捉える向きもあるようだ。
つまり極端な差別主義が行き着いた末に起きたという考え方。
確かに外形的には、犯人は障害者を社会に有害で抹殺すべき対象と手紙に書いている。
だから現象としては間違いなくヘイトクライムなのだろう。

だけれども、この事件はもう少し単純な、犯人の殺人衝動が弱い障害者に向かった事件のような気がしてならない。
これはまったくの推測だが、ある時突然に犯人の中に殺人の衝動が湧き上がったか、または長い間心の奥底に眠っていた衝動にある時点で火が付いたのかそれは分からないが、とにかく人を殺したくなって、目の前に弱い障害者が居て、その状況が事件の引き金になったのではないか。

昔の池田小学校事件でも、殺人者は弱い存在を攻撃した。

だから手紙は後付けの屁理屈で、精神錯乱を装うためのものである気がする。

この事件は中東やヨーロッパで次々起きているテロ事件とは種類が違うようであり、最近アメリカで激化している黒人差別が原因の事件とも微妙に異なる。

だけれども、これらの殺人事件を聞くに及び、人間の殺人衝動は実はかなり普遍的であって、何かの拍子にスイッチが入って事件が起こる、という側面があるのではないかと思う。

人間の暴力性はいつどこで暴発するか分からない。
おそらく今後、「予兆があった場合」の今まで以上の対策について法律的な対策を考えることになるのだろう。
posted by ヤス at 11:27| Comment(0) | 徒然なるままに