2016年07月02日

ポイントカードの実感

先日久しぶりに本屋さんで紙の本を買い、その際に別の本屋さんのポイントカードを出したら、これは別の会社のカードですと指摘されて苦笑するという失敗があった。

先ほど財布の中にある各種のポイントカード、スタンプカードを数えてみたら全部で8枚入っていた。
一番多かったのが家電店のカードであとは本屋と飲食店など。
一般に男性はポイントカードを面倒くさいと感じると伝え聞くが、おじさんの財布の中に入っている8枚のカードは多いのか少ないのか。

冒頭書いたような別の店のポイントカードを出す事故は、たぶんいちばん最初にやったときは非常に気まずかった記憶があるが、最近は年に1〜2回のペースで発生するのでもうさほど驚きもしない。
事故の発生原因は狭い財布のスペースに同じサイズのカードが何枚も入っていて、これがなかなか取り出しにくいということがある。
取り出しにくいから最終段階でのカードの判別がおろそかになり、とりあえず本屋さんのレジ前では「書店のポイントカード」に意識が集中しすぎて「どの書店」の判断をスキップしてしまうようだ。

以前から財布の中におけるポイントカード増殖問題は、世間的にもそれなりに問題になっていたと思われる。
普通に考えるなら、カードが増えて財布が膨らみ過ぎると使用頻度の低い順に財布の外に押し出されることになるだろう。
ポイントカード発行店舗側としては、カードが財布の外に押し出されないようにせっせと日常の販売促進に精を出し、店に足を運んでもらわないといけない。

最近はお財布ケータイ機能の付いたスマホが普及してポイントカードのアプリ化も進んでいる。
あるいはLINEが提供している店舗用サービスの中にLINEショップカードというのもあり、これらの電子的な方法を使うと、とりあえずスマホ1台あればよく財布が膨らむ心配がなくなる。

電子的なポイントカードにまつわる最大の問題は、たぶんポイントをもらった実感をどうするかだ。
この点紙のスタンプカードにハンコを押す昔ながらのポイント付与は、「ポイントもらった感」が確実にある。
一方で電磁気カードやお財布ケータイとか電子的にポイントをもらうと、いつの間にかポイントがたまっていて「もらった感」があまりない。

こういうことを考えていると、人間の実感というのは必ずしも現実の物理世界がすべてではないのだとあらためて思う。
最近またバーチャルリアリティ=VRが流行りつつあるみたいだが、VRの実感はある意味現実世界とほぼ同等、というかバーチャルとリアルの区別は、たぶん実感が強い方が「リアル世界」なのである。

スマホがこれだけ普及しても紙のカードが廃れないで財布がパンパンになるのは、紙のカードが今でも実感の強さでは電子的方法にまだまだ優っているからなのだろう。
そういう意味では違う店のカードを間違って出すのも実感を感じることに一役買っているのかな、とも思ったりした。
posted by ヤス at 13:13| Comment(0) | 徒然なるままに