2016年05月23日

燃費データが怪しい

三菱自動車の燃費不正に続いてスズキでも燃費計測に不正があることが発覚した。
問題を受けて5月18日に86歳になる鈴木修会長自ら記者会見を行った。

三菱の場合は燃費目標が技術的に達成できそうになかったので、走行実験データに掛け算する走行抵抗値の係数を架空のものにして国土交通省に提出していた、ということらしいが、スズキの場合は燃費計測実験を効率良く行ってその分コストダウンすることが目的であった、という説明がなされているようである。

ところで、車に乗る人間ならたいていの人がメーカー発表のカタログ燃費データを信用していない。
世間的にはカタログに出ているJC08モード燃費や10・15モード燃費の7割程度が実際の燃費、というくらいの感覚ではないだろうか。

ネットを見てみると、国内外の自動車の実燃費データを集計発表しているサイトがあって、そのデータが非常に興味深い。
その手のサイトのひとつである「e燃費」というところを見てみた。
それによると全車種中での実燃費トップはトヨタのカローラアクシオハイブリッド。
JC08モード燃費33.0km/lに対し実燃費が23.53km/lだそうである。
燃費達成率は71.3%。

軽自動車カテゴリーでは実燃費トップはダイハツのミライースでJC08燃費27.0〜35.2km/lに対し実燃費21.65km/lである。
燃費達成率はJC08の間を取って70%。

不正が指摘されたスズキ勢ではOEMでマツダに供給されているキャロル(スズキのアルト)が軽自動車部門の第2位で37.0km/lに対し21.42km/lで達成率57.9%、ワゴンRハイブリッドが30.23〜33.0km/lに対し20.66km/lで65%。
なんだかミライースに比べると分が悪いようである。

そして問題の三菱勢では、旧式のミニカ(1998年式)が最上位の14位で10・15モード18.0〜22.5km/lに対し18.17km/lで達成率89.7%!。
新しいモデルはランキングのかなり後ろの方にいて日産にOEM供給している日産デイズ(三菱のekワゴン)が22位。
JC08:22.6〜30.0km/lに対し17.63km/lで達成率67.0%であった。

ちなみに輸入車のトップはフォルクスワーゲンのUP!でJC08:25.9km/lに対し実燃費20.52km/lで達成率79.2%、2位のスマートフォーツーは達成率88.3%、その他の車も達成率はおおむね8割以上である。

このデータが全てではないだろうが2011年から義務付けされたというJC08モード燃費がなんだか怪しい感じがする。
そして国内モデルのカタログ燃費に対する実燃費の達成率が7割とか6割のレベルにとどまっているのに対し、海外メーカーは平均して8割以上というのもなんだか首をかしげたくなる傾向である。

どうも問題は三菱の不正体質ということだけでなく、国土交通省と国内自動車業界に馴れ合い体質があって、燃費を良く見せかけて車を売りやすくしようという空気があるような気がするが、気のせいだろうか。
posted by ヤス at 12:51| Comment(0) | 徒然なるままに