2016年04月18日

モノのインターネット

「IoT」=「モノのインターネット」という言葉がある。

この「IoT」という言葉自体は、1999年に初めて使われた、わりかし歴史のある言葉らしい。
もう公募が終わったが、今年の「ものづくり補助金」にも事業類型としてIoT型が付け加えられたところを見ると、日本政府としてもそろそろ力を入れますよ、ということなのだろう。

このIoT、パソコンやスマートフォンなど、インターネットに繋がっているのが当たり前の情報通信機器以外のモノ、自動車、家電製品などの機械製品はもちろんのこと、完成品としての機械だけでなくその部品のひとつひとつ、あるいは農産物とか加工食品、その他ありとあらゆるモノをインターネットで繋いでしまおう、ということらしい。

今、ドイツではインダストリー4.0といって、製造ラインの「インターネット化」が進められている。
このインダストリー4.0、実を言うと詳しいことはよく理解できていないのだが、完成製品、部品、製造ライン、そこに携わる人員などなどにIDタグを付けて位置情報や移動経路情報を逐一把握する、ということらしい。
それらの情報は恐ろしい容量になるが、最近の爆速AIを駆使すれば有用な解析が出来るらしい。
少し理解が間違っているかもしれないが。

家電製品の好きな日本人的な理解では、IoTというのは家の施錠を外出先からスマホで管理できるとか、留守番中のペットのワンちゃんに遠隔操作で食事が出せるとか、そういうスマート家電的な世界の中で理解する向きが一般的かも知れないが、現在進行中のIoTはもっと地味でかつすごみのあるプロジェクトのようである。

世の中のあらゆるモノの状況を把握する、というのがIoTの最終目標であると思われる。
で、そのためにモノにIDを振る、個体認識する、ということが基本の土台になる。
そしてその仕組を業界やモノの種別に関係なくオープンのアーキテクチャで統合し、誰でも利用可能なものにする、というのがミソである。

ドイツのインダストリー4.0は基本、自動車製造業界とか家電製造業とかのあるひとまとまりごとのクローズドシステムであって、そこがIoTと違うところらしい。

で、こういう仕組みの中心には人間個人のアイデンティフィケーション問題が来ることになると思う。

最近話題になったアップルがテロ事件操作でアメリカ政府からのiPhoneロック解除要請を拒否したとかあったけれど、すべてをインターネットが接続する世の中では、個人のID保護は少し頑ななほどにやった方がいいのだろう、そういう点でアップルの態度は正しかったのではないかと思ったりした。
posted by ヤス at 10:44| Comment(0) | 徒然なるままに