2016年03月11日

小さい商売と独自性

商売において独自性は大切だ。
そんなの当たり前である。
経済学の理屈では、同じ商品、同じサービスで競争すると、最終的に価格競争になって利潤がゼロになる。
実際には、同質競争では経営効率の高い大手企業がかろうじて利益を確保し、利益の出ない小規模企業は潰れてしまう。

スーパーマーケットに行くとそれを強く感じる。
いくつかのスーパーマーケットを回っても、だいたい同じようなナショナルブランド商品が並んでいる。
自慢じゃないが最近のわたしはアイスクリームが好きだ。
明治のスーパーカップエッセルバニラという健康に悪そうなアイスをしょっちゅう買う。
これはコンビニでは定価の税込140円で売っている。
しかしスーパに行くと税込で105円とか98円とか特売で90円とかの値が付いている。

こんなに値段が違うと出数もスーパーマーケットの方が段違いに多いのかもしれない。
でもこの勝負、高くても売れるコンビニの方が明らかに勝ちだ。

最近わたしは、アイスを買うたびにスーパとコンビニのこのナショナルブランドの価格格差問題について深く考える。


話は少し変わるが、今後の社会においては、年商が1千億円とか1兆円とかの大企業が儲かる時代から、従業員数が10人とか1人とかで年商1億円とか1千万円くらいの小企業の方が儲かる、そういう時代になりつつあると考えている。

シャープの斜陽は亀山や堺への大規模投資失敗がひとつのきっかけであった。
売上が2兆円も3兆円もある企業では投資金額も巨額になる。
その回収期間も5年とか10年くらいのスパンにならざるを得ないだろう。
しかし今の世の中2年も3年も同じような一本調子で流れない。
ある日突然円高に振れたり原油が下がったりどこかの国のバブルがはじけたりいろいろする。

こういう時代では肥大化した恐竜より、クルクル小回りの効くネズミのような小動物が有利なのではないか。
大きい企業の今後の課題は、その巨体を世の中の潮流に合わせて急旋回させる能力になっている、そういう気がする。

一方で小さい企業。
これはますます独自性を突き詰めていかないといけない。

商売では同業者や異業種の成功事例を勉強して上手にマネをする、そういうコピー能力も重要だったりする。
昔なら、お手本を上手にマネして早期に商売を軌道に乗せるのが有効だったかもしれない。
でもこれからは、マネをした上に我が社の独自性をオンしないといけない。
今はラーメン屋も焼肉屋も美容院もスーパーマーケットも、だいたいの商売が供給過多の飽和状態。
そこで儲けを出すには近所の同業者との違いが鮮明でないといけない。
出来ることなら、この界隈でいちばん、日本で唯一、世界でも稀、みたいな思い切った独自性が欲しい。

小さい商売でも思い切った独自性が要るよなあ、と、明治のスーパーカップを食べながら思う今日この頃なのである。
posted by ヤス at 10:35| Comment(0) | 徒然なるままに