2016年01月11日

山は動いている

武田信玄の旗指物に書いてある「風林火山」は孫子の兵法の一節であるが、最後の「山」のところは、「動かざること山の如し」の「山」である。

確かに山はそうそう簡単には動かない。
地震や火山噴火でブルブル震えることはあっても、いつの間にかあっちにあった山がこっちに移動したというのはあまり聞かない。

ただし、中学の理科で習ったとおり地球の地表面を構成する地殻プレートは年間5cmとか8cmとかのスピードでゆるゆる動いている。

年間5cmといえばけっこうなスピードである。

百年で5m、千年で50m、一万年で500m、一億年で5千km(!)になる。
山は自分が動いている自覚があるのだろうか。
たぶん山が動いていないと思っているのは人間だけで、山の方は地球的スケールの感覚で考えているので何か感じているのかもしれない、という気がする。
山の感覚は人間のそれに比べてあまりにスローなので、人間にとっては動いていないも同然なのだ。


さらに、である。

中学理科の時間に、地球は太陽の周りを公転しており、また北極から南極を串刺しにする軸を中心にくるくる自転していると習う。

自転によって地球の地面がどのくらいの速さで動いているのかは計算出来る。
地球の赤道の長さはぴっちり4万kmである。
日本は北緯35度くらいなのでこの部分のぐるりは赤道より短くてざっと3万2千8百kmくらい。
このぐるりが24時間で一回転するので32800km÷24H=時速1365km。

海抜0mの音速(いわゆるマッハ)が1225kmというから、1365kmはマッハ1.1である。
ステルス戦闘機F35に匹敵する速さだ。

さらに、ウィキペディア情報では地球太陽間の距離は1億4960万kmらしい。
ということは地球の公転軌道の長さは9億3950kmになる。(と思う)
これを365日かけて一回転するので1日257万km進む。
257万kmを24時間で割ると時速10万7千km。
これはマッハ87.5にあたる。

時速270kmの新幹線の400倍。
わたしが全力疾走すると時速27kmは出ると思うがその4000倍。

なんだか速いのか遅いのかよく分からなくなってきた。

さらにさらに、太陽系が所属する銀河系もたぶん猛烈に動いている。
どっちに向いて動いているのか知らないが。

そういうことで、山も地面も恐るべき速度で盛大に動いている。

振り落とされないように頑張ってしがみついておかないといけない。
posted by ヤス at 13:41| 徒然なるままに