2015年12月21日

スポーツにおける失敗型と実力型

野球は失敗のスポーツだっていう。
一流バッターでも打率3割。
またピッチャーの方もストライクカウントは3つまでなのに対しボールカウントは4つまである。

一方で守備で失敗すると「エラー」が付く。
バッターが空振りしても記録が付かないのに守備の失敗には厳しい。
これは守備の方は成功して当たり前だからで、逆にバッティングは失敗が前提になっている。

野球以外でも、例えばサッカー。
サッカーでは一般にゴールはなかなか入らない。
シュートを10本打って1本も入らないことも珍しくない。
逆にPKは入って当たり前、外すとスタジアムがため息に包まれる。

失敗を前提にルールが作り込まれているスポーツ競技の場合、勝敗が偶然に左右される確率が高い。
その点陸上競技や水泳競技は勝敗がだいたい実力通りで決まる。
陸上におけるランニング競技の勝敗の肝は、スタートとペース配分であろう。
100mとかの短距離走ではスタートのウエイトが高くなり、マラソンのような長距離になるとペース配分の重要度が増す。

こう考えてみると、野球のような失敗型競技は、たとえ練習不足でもゲーム現場における戦術・戦略の妙で「何とかなる」可能性が高い。
一方、陸上競技などの実力型競技では、勝負の行方はスタートラインに着いた時に大方決まっている。

しかしそれでもなお、サッカーのバルサが実力通りに大勝し、背泳ぎの鈴木大地は、100m競技で身長一個分実力的に負けていたのに決勝本番で大逆転したりする。


このようなスポーツの世界における、日頃のトレーニングから本番でのパフォーマンス発揮までの流れを見ていると、人間の生き方に対する示唆がたくさん含まれているように感じる。

仕事上の場面で、これはどう考えても失敗しそうだという時はたびたびある。

でもどうしても失敗したくない、という時にどうするか。

ここはソウル五輪で鈴木大地が潜水距離を5m延ばしたような、イチかバチかのチャレンジをしてみる、というのも大いにありだ。

何もしなければ後はただの運任せになってしまう。

万一そのチャレンジが失敗したとしても、一流打者が次の打席に前打席のデータを活かすように、次のチャレンジの成功確率を高めることに繋げられるのではないか。

でも一番大事なのは日頃のトレーニングの積み重ねだ。
練習はウソをつかない。

スポーツには失敗型と実力型がある。
そしてそれぞれの競技者の振る舞いは、人生に大きな示唆を与えるものだなあ、と思った。
posted by ヤス at 09:22| 徒然なるままに