2015年12月04日

GMS不振で考えたこと


イトーヨーカドーが不採算店を大量に閉めるらしい。

セブン&アイグループのGMS事業部門であるイトーヨーカドーは営業利益ベースで赤字体質になっており、事業としてはすでに終わっていると言える。

海外の株主からGMS事業を切り離せという提案も出ていた。

そしてライバルのイオンもGMS部門は赤字である。

大規模小売業の世界ではもう随分前から専門店化の流れが進んでおり、その流れの中でヤマダ電機なんかも急成長することが出来た。

ところが、そのヤマダ電機すら「専門化」の程度が甘いということらしい。
この5〜6年は売上が漸減、利益の方は急激減している。

でっかい店舗に売れ筋商品をたくさん並べて大量に売る、というモデル自体がもう古いのだろう。

このモデルは、そもそも経済的中間層をターゲットにしたものであった。

顧客層のピラミッドの真ん中あたり、そこそこのボリュームとまずますの客単価の層が、昔はひとつの業態でカバーできていたのが、嗜好の細分化によってだんだんカバーできなくなってきた。

で、これからどうすればいいのか。


最近、アイドルのAKBのテレビ番組で、メンバー自身が自分の好きなユニットをプロデュースしてみる、という企画をやっていて、それ自体はまあ他愛もない内容だった。

でもいかにもAKB的な番組企画だとも思ったのである。
そもそもAKBの成り立ち、っていうのは、アイドルタレントのプロデュース過程そのものをコンテンツ化する、というものだった。

世の中のどのタレントでも、それなりにプロデュースされて出てきているのだろうが、AKBみたいに舞台裏を見せることで、メンバーはもとより関係スタッフの「マジ」がファンの共感を呼ぶことが証明されたのではないかと思う。


で、GMSの不振である。
GMSで売られている商品は、たぶんそれなりにプロデュースされ、企画されたものであるはずだ。
でもそれが伝わって来ない、っていうのがあると思う。

あるいはプロデュースの本気度が足らないのかもしれない。

ともかくも、今の世の中商品に込められたプロデュースの過程をどんどん見せていくことが必要なのではないか。

それは、十把ひとからげのGMS業態では難しいのかもしれない。

昔、子どもの頃、倉敷駅前のダイエーに土日のたびに通ったことを思い出しながら、そんなことを考えた。
posted by ヤス at 12:43| 徒然なるままに