2015年11月29日

バブルに巻き込まれないこと

未来を読む
ヤフーニュースによると、不動産向け融資の量がバブル期並みになっているらしい。

銀行の立場に立つならば、企業向けの貸し出しは金利も低いし融資需要も細い。
何より企業向け融資には多大の営業努力がいる。
そして実際、数少ない優良な融資先企業をめぐって激しい金利競争を繰り広げているような噂話もたまに聞く。

銀行もまた企業だから利潤を求めてさまざまに活動し、不動産が行けそうなら当然行くだろう。

だが当然ながら、5年先、10年先の未来は霧の中でよく見えない。
ひょっとしたら投資物件が値下がりして投資家が損害を被るやもしれず、あるいは銀行自身が損をする可能性もあるだろう。
でも、より重要なのは現在の利潤なのであって、分からない未来の心配はするだけ無駄だ。

そう意味では銀行も自動機械のように動かざるを得ない。
20数年前の苦い思い出を記憶する社員も多いであろうが、そこに利益創造のネタがあるなら迷わず突っ込んで行かないと競争に生き残れない。


ところで、たまに聞く話として「我が社はバブル期に過熱する資産投資に巻き込まれなかった」というのがある。
これは後からは大したことがないように聞こえるが、バブルの最中に決然とそう判断出来るのは簡単なことではない。

目の前に、多くの成功事例を産んでいる儲け話があってそれに参加しないというのは、より有利な融資先を探すべき金融機関にとってはある種の背信行為ともいえる。

しかも5年先くらいの比較的近い未来のことであっても常人にはまったく見通せない。

バブルで損をしないためには、目の前にある取り組むべき利潤獲得行為に対し、それに乗らない積極的な理由が必要だ。

それは口で言うほど簡単ではないが、ひとつ思うのは、横並びの競争状態の中にいると巻き込まれやすいということだ。
要するに、バブル的投資と同等以上に儲ける本業を確立していれば、バブル崩壊を見通せなくてもより巻き込まれにくいということは言えるだろう。

これは一般民衆にも言えることで、なけなしの退職金の運用方法が預貯金くらいしか思いつかない高齢者は、危ない儲け話に弱いのはよくある話だ。

バブルというのはそれでいくら痛い目に会う人がいても、一定期間で繰り返し発生するものらしい。
そしてバブルの調整局面で少なからずの人々が大きな損を出す。

そうならないためには、日頃からまっとうに稼ぐ方法を確立していればいいだけなのだろうが、それが簡単に出来れば、苦労はないのである。
posted by ヤス at 07:15| 徒然なるままに