2015年11月25日

おおさか維新と政局についての雑感

すでに3日前の話であるが、大阪府知事・大阪市長選があっておおさか維新の2候補が勝った。

投票率は前回より若干下がったようだが、報道によると選挙棄権者は5月の住民投票で都構想に反対票を投じた層が多くを占めるのではないかということだ。
そうだとするといまだにおおさか維新に対する大阪の人々の関心はそれほど薄れていないと考えることができる。


おそらく、都構想をふたたび問う住民投票がまた行われることになる。
5月の住民投票が否決されて、その後大阪の自民党などが主導する大阪会議にいったん府市問題の議論を預けて、同会議の不調を受けて再度の都構想提案と、かなり回り道になった。
回り道にはなったけれど、一連の手順が、上手な人の詰将棋を見ているみたいで、政策の中身はともかくとして個人的にはかなり興味深いと思った。

橋下徹氏の言辞には内容によって賛意も反意もあるのだが、少なくともその政治的な手の打ち方はかなり考え抜かれていてスキが無いと感じる。
そのあたりのスキの無さは、現政権の政治的手続きの荒っぽさと好対照だなあ、と言ったら言い過ぎかな。

そう言えば橋本氏は、その現政権に対しても間接直接に支持表明するような発言をしている。
世間的な評価では現政権の別働隊という位置づけで、憲法改正時の賛成票の一部とみなす見方がなされているようだ。

だが、前国会で維新の党が提出した安保法制対案の内容や過去の橋下氏の沖縄基地問題に関する発言などを思い出しても、その基本思想は実は現政権とかなり方向性が違っているような気がする。

これはまったくの邪推であるが、橋下維新としては大阪都構想を実現化するため当面は現政権と歩を合わせて国政側の支援体制を固めたいのだと思う。
政権側も憲法改正を見据えればおおさか維新の秋波に応えざるを得ない。

なおかつ野党第一党の民主党も東京の維新の党も事実上の分裂状態で無力化してしまっており、国政では現政権への対抗勢力が不在である。
だから今のところ政権が肯定的であるかぎり国政における都構想への障害は無い。


そういう流れを今になってひとつひとう思い返してみると、まるでこうなることを予測していたかのように、流れるように、都構想実現に向けて事を運んでいるように見える。
そうまで言うと少し橋下徹を褒め過ぎかもしれない。
しかし策士としての才能は与野党の主要な顔ぶれより数段上であるように思う。

ということで、政局を勝手に外から見ているのは面白い
けれど、本当に大切なのは政策の中身であることは言うまでもない。
だからこれからは政策の中身もがんばって見ていこうと思う。
posted by ヤス at 11:46| 徒然なるままに